佐井寺焼き
幕末から明治の初頭頃、佐井寺境内に陶器を焼く窯がありました。ここで焼かれた陶器を佐井寺焼きといいます。
佐井寺焼きは記録が残されておらず、伝世品と窯跡推定地からからの採集う資料によって知られる焼き物です。
伝世品には、茶碗・蓋付鉢・土瓶・香炉等があり、その政策に使われたとされる轆轤3台も残っています。(個人蔵)
山田寺正面石段の右側に「佐井寺焼」窯跡推定地があります。
茶碗・蓋付鉢・土瓶・香炉等があり高台中央に「佐井寺」の刻印があります。
佐井寺焼は、弘化2年(1845)〜明治6年(1873)佐井寺で私塾を開いていた
赤井泰造(医師)が塾頭として読書、習字、算術を教え、明治4年(1871)には80人の塾生がいました。
彼がこの陶器窯に関与していたと思われます。
資料は、吹田市立博物館著:「わかりやすい吹田の歴史」より