くり抜き水路

佐井寺側取水口  

上図は、「中西家文書」です。その工事が大変であったことを知ることができます。

吹田市立博物館「すいたいま・むかし」より転写させていただきました。

佐井寺集落の余り水を、吉志部 の釈迦ヶ池に導入するため設けられた箱根用水型の取水口です。用水は、ここから丘陵を「くり抜いた長さ126mのトンネル」をくぐりぬけ、約500mの水路を流下して釈迦ヶ池に流入していました。

 少なくとも、明和九年(1772)以前につくられたらしく淀藩の地租減免状に

   吉志部 用水掘抜井路敷引高 二石五升九合

 と記された文書(和仁家蔵)があるそうです。 「歴史散歩吹田 鍋島敏也」書より

吉志部 側の出口

「くり抜き水路出口」付近に造られた佐井寺東公園です。

「くり抜き水路」はもう少し西側にあったといわれています。

昭和61年「佐井寺東土地区画整理事業」により暗渠の出口があった場所が

造成され、現状は残っていません。

左の写真は、佐井寺側の取水口

右の写真は、石組みされた内部の状況。

    

 

上左は、水路の中程の竹組された構造写真です。

中央は、吉志部 側の暗渠出口付近の状況です。

右は、出口より釈迦ヶ池への水路の状況です。

 

佐井寺東地区土地区画整理事業の前の調査資料より